今頃一ヶ月も前のことを書くのもおかしいのだが。
一応観て来たので、感想を少しだけ。
(記憶力より老人力がまさっている今日この頃。お許しを)
5月8日(火)
「オペラ座の怪人」大阪四季劇場
連休中には観劇に行けず、ようやく行けたのがこの日。
東京で何回か観た時は2階前列が多かったのだが、一度1階の前方で観てみたいと思った。
照明が暗いけど、前方の席は影のような部分も見える!
それなので、主役よりそちらを追っかけてしまう場面も。
それはそれで面白かった。
ただ、シャンデリアは2階席で観た方が迫力がある。
怪人があちこちから顔を出す時も、1階前方では見にくい。
「マスカレード」の場面も、2階ではどれが人形でどれが役者か分からないくらい華やかだったけれど、今回ははっきりその違いが分かって、ちょっとつまらなかったかも?
とは言え、役者の細かい動きも分かり、感情が伝わってきて、迫力があった。
特にラウル役の鈴木涼太さん。指の先まで「クリスティーヌが好き」という感情が溢れていて、凄いと思った。
もちろん高井さんの声も怪人にぴったりだし、苫田亜沙子さんのクリスティーヌも良い声が出ていて、聴いていて、うっとりしていた。
それから今回初めて感じたこと。
今までは怪人がかわいそうだと思っていたが、クリスティーヌ(女性)の立場に立ったらどうだろう?と考えてしまった。私は好意を持っている相手でも、あまりにしつこくされたり、支配をしようとされたら逆に反発してしまう。それなので、クリスティーヌの気持ちに思いを馳せて、共感しながら観ることができた。
5月10日(木)
「コンタクト」(京都劇場)
旅行を控えてこの日しか京都に行けないという状況。
これも前回は2階席で観たので、前方の席でどんなものか観てみたかった。
今回のコンタクトは1階前方で役者の肉体の躍動感を見られて、良かった!
パート1 「ブランコ」
これは目のやり場に困る場面あり。
でも大人の芝居だと思って、しなやかに受け止めよう。
それとは逆に、ブランコに乗っている時の役者さんの緊張感などが伝わってきて、つくづく大変な芝居だと思った。
以前観た、大道芸のブランコ乗りを思い出してしまったほど。
パート2 「妻の白昼夢」
妻役の団さんのダンスが素敵!軽やかにそして激しく踊る団さん。
夫が側にいる時のおとなしい態度と、夫がいなくなってからの頭をぐるりと振り回して回想に入るシーンの対比が際立っていて、面白かった。
ウエイター長・松島さんのダンスもカッコ良くて、自然に目で追ってしまう。
素晴らしい!
パート3 「コンタクト」
ダンスがあちこちで繰り広げられて、どこを観ていいか分からないほど。
これは一回観たくらいじゃ何が何だか分からないうちに終わってしまう。
特に私のようにぼんやり観ている者にとっては、とっても刺激的な作品。
バーテンダーの明戸さん、とても存在感があり、あの髪型も印象的。
望月君は若さあふれるダンスで、余裕もちょっぴり感じられた。
黄色いドレスの女を演じていた酒井はなさん、身体の動きがとてもきれい!
そして激しく踊る場面でも見せ場をいっぱい作ってくれて、時間が止まって欲しいと思ったほど。
あっという間に終わってしまった、という感じがした。
ワイリー役の荒川さんも踊れない役をうまくこなしていた。
ということで、観ることができて良かった!とつくづく思える舞台だった。
(一度きりだったけど)
5月12日(土)
宝塚雪組「エリザベート」(宝塚大劇場)
40年以上も宝塚へ行っていなかったが、今回はある会社の貸切公演のチケットを貰うことができたので、参加させてもらった。
「エリザベート」のストーリィーは置いておくとして。
四季と宝塚の違いを比較しながら観ていた。
宝塚の良い所。
今回のようなヨーロッパの歴史物は衣装がきれい。
それも宝塚は舞台に出る人数が半端じゃないので、全員が揃うと壮観!
ダンスも群舞がきれいで、うっとりして観ていた。
それから、エプロンステージが効果的。
私は2階席上手の前方で観ていたが、エプロンステージに役者さんが来ると、とても近くに見える。見せ場をここで作るのは、歌舞伎の花道と同じだー、と思った。
音楽が生演奏。録音したものよりも生が良いに決まっている。
フィナーレの大階段も素敵な見せ場。
トップスターが大きな羽飾りを身につけて登場するとそれだけでも華やか。
もうちょっとだと思ったのは。
セリフが早口になると、聞き取れない場合がある。
型にはまっている感もある。
色々とその時に思ったのだが、今はこれくらいにしておこう。
最後に。
久しぶりの宝塚だったが、ファミリーランドがなくなっているのが寂しかった。
昔は回るティーカップなどの乗り物があり、私はそこで遊んだことがある。
それに、小学生の時に入っていた鼓笛隊で、この辺りでマーチングしたことがあり、そんなことが走馬灯のように駆け巡り、懐かしく思った。
ということで観劇の一週間を、早足でかけぬけましたーーー。
読んで下さった方、お疲れ様でした!