人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々の雑感


by kotori-7864
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
ジャポニスクバージョン
11月9日(金)

毎回観劇できるかどうかヒヤヒヤしながらチケットを取っているが、今回も京都へ行けて良かった!

この演目のジャポニスクバージョンは初めて。
以前、エルサレムバージョンを観た時、キリストさんの話だし、よく分からない部分があって、集中できないなあ、と思ったので、余り良い印象がなかった。

それなので、今回は全く期待せずに観にいった。

そうしたら、幕開けから度肝を抜く展開。
最初に真っ白な衣装に白い帽子と覆いをかぶった白子が出てきたのにはびっくり。
歌舞伎では黒子というのがあるが、こんな真っ白けは初めて~。
そしてその白子さんがが10人くらいいたかしら。
これがどうなるんだろうと興味が湧いてきて、最後まできっちり観ることができた。
白子さんに感謝ですね。

エルサレムVer.と違う舞台装置、衣装で、私は自然と引き込まれていった。

今回は、金森勝(キム・スンラ)さんのユダが素晴らしい!
芝さんユダからスンラさんユダになったと聞いて、がっかりしていた私だが、いやいや、スンラさんのロック魂に全身を揺さぶられているような気がした。シャウトするスンラ・ユダを惚れ惚れと眺めたのは私だけだろうか。歌はもちろんのこと、悩んでいる心の内を見事に表現していて、演技も良かった!

ジーザスの柳瀬さんも熱演。
舞台中央で1人悲しみ、悩みを歌うシーンは、こちらも切なくなって、ボロボロに泣いてしまった。舞台をあちこち引き回されて十字架にかけられ、うなだれるジーザス。渾身の演技で、観ている方も辛くなるほどだった。

こういうシーン、現代にもあるのではないだろうか。
ある人間を英雄扱いしてマスコミや世間がもてはやしたかと思うと、何かのつまづきで、一斉に批判や非難を集中させる。我々人間の持つ群集心理を突いている作品でもあると思う。

ジーザスやユダの苦悩を描いているこの劇の中で、唯一つほんわかした気分になるのは、マグダラのマリアが登場するシーン。メロディーも美しく、軽やかで、ロイド=ウェバーの作曲の巧みさを感じる。今回マリアは西珠美さん。私としては西さんはクリスティーヌよりマリアの方が合っているように思えた。可憐に歌い、演じていたと思う。

その他、印象に残る場面は他にもあったが、一番凄いと思ったのは、舞台に上がっている役者の数。四季の情報によると49人だとか。大勢で迫力のある舞台を作っていたのには感心した。

ジャポニスクVer.が良かったので、エルサルムVer.がどうなるのか、とても楽しみになってきた。
次回も無事観劇できますように!
# by kotori-7864 | 2007-11-10 23:23 | 演劇
コンサートが終わってもう3週間になるが、まだまだ余韻が残っていて、その気分に浸るのもまたいいもの。

記憶が薄れないうちに、書き残しておこう。

まず、大阪フェスティバルホールへ向かうときのこと。
(私はこのホール初めて!)

梅田駅から歩いていったのだが、ドーチカ(堂島地下街)を通っていくうちに、懐かしい感情が湧いてきた。若い頃、私はこの地下街を10日間ほど毎日歩いていた。友人が勤めていた「○ントリー」という会社のアルバイトをしていたことがあったのだ。多くの喫茶店やレストランがあって、毎日どこでお昼ご飯を食べようか、楽しみに覗いていた地下街だったから。あの頃とお店は変わっているものの、地下街は以前と同じようにこの界隈で働く方々の通勤路にもなっている。

フェスティバルホール近辺で地下街を出ると、そこにはあの懐かしいアルバイト先の会社が……。あの頃は大きなビルだと思っていたが、今はそれ以上の高さの建物が周りに建ち、当時の面影はない。でも、あの時と変わらず同じところに建っていてくれただけでも嬉しかった!こういう時には記憶は一度に30年以上も前にさかのぼってしまう。

そんな楽しい思い出を抱きつつ、コンサート会場に身を沈めた。

事前学習が効いたのか、オープニングから予想通りの展開になった。
聞いた事のない歌も2曲ほどあったが、それも良し。
プログラムはAをチョイスし、私はうっとりと、「 EAST ASIA」、「糸」を聞いたのだった。
好きな曲はイントロでもう口ずさみバージョンになる。
周りの方々に迷惑をかけるので、声を出さないで、口だけ動かしていっしょに歌っている気分。

9曲目に歌った「宙船」は面白かった。
この曲のデモテープは、男性ボーカルに歌ってもらい、長瀬君に渡したとか。そのボーカルをやった人がこのコンサートのバックコーラスをやっている「ブンさん」。それなので、歌いだしは「ブンさん」が身振り手振りいっぱいに豊かな声量で歌ってくれた。これは迫力があった。途中からみゆきさんとのかけあいになり、素晴らしいデュエットを聞かせてもらった。いやー、これは生でないと聞けない。シビレター。

半ばで歌ってくれた「ファイト」。
これも好きな曲。
以前青森で聞いた時は、ギター片手に「私は言葉が好き…」と言いながら、語るように歌いだして、感動したが、今回は別バージョンで、これはこれで良かった。
その次の曲。
しばらく歌っていない曲ですが、との前置きに、なんだろう?と首をかしげていると。
なんと私の大好きな「誕生」のイントロが流れてくるではないか。
隣のカラスさんも「ああ」という小さな声を漏らした。
こんな時にこの歌を聞けるなんて……。
もう涙ボロボロで、この曲だけでも聞けて良かった、と思えた瞬間だった。

アンコールは
「本日、未熟者」                    
「地上の星」                      
「背広の下のロックンロール」

最後の曲の時、皆立つものだと思って、私は勢いよく立ち上がり、一緒に歌いながらノリノリで手を叩いていたけれど、周りの人たちはおとなしくて、座ったまま。どうしよう…、座りなおそうかな、とも思ったが、いや、ここで座っては私がすたる(?)、と思い返し、その形を崩さず最後まで貫き通した。
前の方々も立っているのはパラパラだった。
皆さんおとなしい方々でしたね。

開演から3時間近く休憩もなく通しで歌ったみゆきさん。
すごいエネルギーを感じた。

そして私たちにおみやげの言葉をくれた。

「同じ時代に生きてくれてありがとう、という言葉をポケットに入れて持って帰ってください」

こちらこそこんな歌を聞かせてもらってありがとう!と言いたい。

これからもコンサートには駆けつけるからね。
お互いに「ファイト」!
# by kotori-7864 | 2007-11-08 22:37 | 音楽

いよいよ明日!

本日2つ目の話題。

中島みゆきのコンサート鑑賞がいよいよ明日に迫った。

午前中に他の方のブログを覗いてみると……。

* * *

オープニングは「御機嫌如何」

AプログラムとBプログラムがあって、どちらを選ぶかその時決める。
その内容は、
A:「糸」「East Asia」「蕎麦屋」
B:「with」「ホームにて」「命の別名」
の三曲が入れ替わるという。

「ファイト」も歌う。

それから、「背広の下のロックンロール」は立って歌うことになるので、歌詞を覚えていった方がいい。

* * *

これを読んで焦ったー。
「御機嫌如何」はどのCDに入っていたっけ?
そんなに好きな曲じゃないので、記憶に余り残ってないよー。

Aプログラム、Bプログラム、どちらも聴きたい曲なので、両方やってくれないかな?
「糸」は絶対聴きたいけれど、久しぶりに「with」もいいか……。
うわー、悩ましい!

「背広の下のロックンロール」は新しいアルバムに入っている曲で、私は詩も曲も好きなんだけど、明日までに覚えられないよ。
せめてサビの部分だけでも~~~。

そんなことをしているうちに夜になった。

いよいよ明日、どんなことになるやら。

コンサートに行くのに、こんなに騒いでいいものか。
1人で異常に、盛り上がっている。

ああ、ハイテンション!!!
# by kotori-7864 | 2007-10-16 18:20 | 音楽

有馬温泉

先週の金曜日、カラスさんと2人で有馬温泉へ出かけた。

温泉に出かけたのは昨年の城崎以来。
あの時、とても楽しかったので、近辺の温泉に時々は行こうね、と言っていたのだけれど……。
今年に入ってから、ある課題に2人で取り組むことになり、温泉はどこへやら。
そして、6月にカラスさんの体調の異変。
8月に私の腰痛(まだ重い感じが残っている)。
9月に実家付近でのボヤ騒ぎ。

様々なことがあったけれど、ようやく温泉へ行けるようになった。
宿泊の予約すら今まで考えられなかったけれど、カラスさんの運転で有馬へたどり着いた時、感慨深いものがあった。

宿泊は私の父が勧めてくれた、Kという旅館。
父が現役の時はよくHという旅館を使っていたけれど、最近はもっぱらKばかり。
そこで我々も行ってみることにした。

お風呂は有馬特有の金泉。
茶色に濁ったお湯は薬効がありそう。
私は透明なお湯からでるジェットバスと金泉の往復。
痛んだ腰にジェットバスの泡の一撃を受けた後、まったりと金のお湯へ。
これが私流の湯治?!

その後はお楽しみの食事。
兵庫県産の材料を使った会席料理、とても美味しかった!
特にこの山で採れた松茸を使った土瓶蒸し、これを頂いた時、秋を満喫した。
お魚と野菜中心の料理で、私たちはお腹がいっぱいと言いながらも、デザートまで完食した。
有馬温泉_d0052349_1841788.jpg

青紫蘇プリン、ちゃんと紫蘇の香りがしていた。
器が平茶碗のようで、これも楽しめた。

夜もよく休めたし、本当にのんびりできた一日だった。

さて、次の日、我々はどこへ行ったでしょう?

湯疲れしたのか、私たちは眠くなり、早々にチェックアウトして、自宅に帰ってきた。

そして私はパソコンにまっしぐら。
だって、だって、「ユタと不思議な仲間たち」のチケット予約日なんだもの。
一度きりしか行けないので、良い席で観たいよー。

早めに繋がり、納得のいく席を取れて、やれやれ。

せっかく有馬へ行ったのだから、その辺を散策するとか、六甲山で遊んでくるとかすればよかったのだけれど、チケットに振り回された週末だった。
(山の中は携帯も使えないかしら、などと余計な心配までして)

今度行ったら、あちこち散策してみたいな。
温泉町の風情をもっと味わいたい。
そのうち、また行くからねー。
待ってて!!!
# by kotori-7864 | 2007-10-16 15:02 |

オペラ座の怪人

オペラ座の怪人 10月11日(木)

オペラ座の怪人          高井 治
クリスティーヌ・ダーエ       苫田亜沙子
ラウル・シャニュイ子爵      北澤裕輔

8月に行けなかったので、今回はとても楽しみにしていた「オペラ座の怪人」。
ところがこの日は朝5時起きだったので、開場と同時に席に着き、開演間近まで眠ってしまった。私の隣の中年女性も同じことをしていたので、静かで気分よく眠れたこと!
ありがとう、お隣さん!!

さて、オープニングの曲が始まると、もう昼寝どころではない。
この悲しい物語にのめりこみ、音楽の美しさにうっとりし、人間の声がこんなに高く美しく響くのかと感心し、時には涙ぐむといった、いつもの行動パターンにすっぽりはまってしまった。

高井さんの怪人はいつも通りすご味と圧倒的な声量を聴かせてくれる。
北澤さんのラウルも、見慣れてきたのか、素敵な二枚目が板についてきた。
そしてクリスの苫田さん。
期待していた佐渡さんではなかったが、歌唱力があるので、安心して聴いていられる。
ただ、もう少し可憐さや細かな心の揺れ動きが表現できればいいんだけど……ね。

今回、観ていて感じたこと。
前回は女性の気持ちに立って観ていたが、もう一度怪人の立場に戻って考えてみた。
一度はクリスティーヌの気持ちを自分に向けたかのように見えた怪人だが、結局は彼女をラウルの元に返してしまう。
力づくでは愛を得られないと思ったのだろうか。
クリスティーヌにキスをされた時、怪人にふと湧き上がった心、それは自分でも思いもかけない父性のようなものだったのではないか。
温かい肌に触れ、唇に触れ、頑なだった心が溶けていく。
その触れ合いの中で怪人がやっと人間らしい心を取り戻す。
それが、悲しいかな、別れの時だった。

「行ってくれー」という最後の言葉にもそんな気持ちがこもっているように感じられ、私はいつも以上にボロボロ泣いてしまった。

いやー、泣きたい時は「オペラ座の怪人」ですね。

音楽と生の声を聞くだけでも価値がある。

これからも大阪で長く公演してもらいたいな。
# by kotori-7864 | 2007-10-13 22:15 | 演劇