「ジーザス・クライスト・スーパースター」
ジャポニスクバージョン
11月9日(金)
毎回観劇できるかどうかヒヤヒヤしながらチケットを取っているが、今回も京都へ行けて良かった!
この演目のジャポニスクバージョンは初めて。
以前、エルサレムバージョンを観た時、キリストさんの話だし、よく分からない部分があって、集中できないなあ、と思ったので、余り良い印象がなかった。
それなので、今回は全く期待せずに観にいった。
そうしたら、幕開けから度肝を抜く展開。
最初に真っ白な衣装に白い帽子と覆いをかぶった白子が出てきたのにはびっくり。
歌舞伎では黒子というのがあるが、こんな真っ白けは初めて~。
そしてその白子さんがが10人くらいいたかしら。
これがどうなるんだろうと興味が湧いてきて、最後まできっちり観ることができた。
白子さんに感謝ですね。
エルサレムVer.と違う舞台装置、衣装で、私は自然と引き込まれていった。
今回は、金森勝(キム・スンラ)さんのユダが素晴らしい!
芝さんユダからスンラさんユダになったと聞いて、がっかりしていた私だが、いやいや、スンラさんのロック魂に全身を揺さぶられているような気がした。シャウトするスンラ・ユダを惚れ惚れと眺めたのは私だけだろうか。歌はもちろんのこと、悩んでいる心の内を見事に表現していて、演技も良かった!
ジーザスの柳瀬さんも熱演。
舞台中央で1人悲しみ、悩みを歌うシーンは、こちらも切なくなって、ボロボロに泣いてしまった。舞台をあちこち引き回されて十字架にかけられ、うなだれるジーザス。渾身の演技で、観ている方も辛くなるほどだった。
こういうシーン、現代にもあるのではないだろうか。
ある人間を英雄扱いしてマスコミや世間がもてはやしたかと思うと、何かのつまづきで、一斉に批判や非難を集中させる。我々人間の持つ群集心理を突いている作品でもあると思う。
ジーザスやユダの苦悩を描いているこの劇の中で、唯一つほんわかした気分になるのは、マグダラのマリアが登場するシーン。メロディーも美しく、軽やかで、ロイド=ウェバーの作曲の巧みさを感じる。今回マリアは西珠美さん。私としては西さんはクリスティーヌよりマリアの方が合っているように思えた。可憐に歌い、演じていたと思う。
その他、印象に残る場面は他にもあったが、一番凄いと思ったのは、舞台に上がっている役者の数。四季の情報によると49人だとか。大勢で迫力のある舞台を作っていたのには感心した。
ジャポニスクVer.が良かったので、エルサルムVer.がどうなるのか、とても楽しみになってきた。
次回も無事観劇できますように!
ジャポニスクバージョン
11月9日(金)
毎回観劇できるかどうかヒヤヒヤしながらチケットを取っているが、今回も京都へ行けて良かった!
この演目のジャポニスクバージョンは初めて。
以前、エルサレムバージョンを観た時、キリストさんの話だし、よく分からない部分があって、集中できないなあ、と思ったので、余り良い印象がなかった。
それなので、今回は全く期待せずに観にいった。
そうしたら、幕開けから度肝を抜く展開。
最初に真っ白な衣装に白い帽子と覆いをかぶった白子が出てきたのにはびっくり。
歌舞伎では黒子というのがあるが、こんな真っ白けは初めて~。
そしてその白子さんがが10人くらいいたかしら。
これがどうなるんだろうと興味が湧いてきて、最後まできっちり観ることができた。
白子さんに感謝ですね。
エルサレムVer.と違う舞台装置、衣装で、私は自然と引き込まれていった。
今回は、金森勝(キム・スンラ)さんのユダが素晴らしい!
芝さんユダからスンラさんユダになったと聞いて、がっかりしていた私だが、いやいや、スンラさんのロック魂に全身を揺さぶられているような気がした。シャウトするスンラ・ユダを惚れ惚れと眺めたのは私だけだろうか。歌はもちろんのこと、悩んでいる心の内を見事に表現していて、演技も良かった!
ジーザスの柳瀬さんも熱演。
舞台中央で1人悲しみ、悩みを歌うシーンは、こちらも切なくなって、ボロボロに泣いてしまった。舞台をあちこち引き回されて十字架にかけられ、うなだれるジーザス。渾身の演技で、観ている方も辛くなるほどだった。
こういうシーン、現代にもあるのではないだろうか。
ある人間を英雄扱いしてマスコミや世間がもてはやしたかと思うと、何かのつまづきで、一斉に批判や非難を集中させる。我々人間の持つ群集心理を突いている作品でもあると思う。
ジーザスやユダの苦悩を描いているこの劇の中で、唯一つほんわかした気分になるのは、マグダラのマリアが登場するシーン。メロディーも美しく、軽やかで、ロイド=ウェバーの作曲の巧みさを感じる。今回マリアは西珠美さん。私としては西さんはクリスティーヌよりマリアの方が合っているように思えた。可憐に歌い、演じていたと思う。
その他、印象に残る場面は他にもあったが、一番凄いと思ったのは、舞台に上がっている役者の数。四季の情報によると49人だとか。大勢で迫力のある舞台を作っていたのには感心した。
ジャポニスクVer.が良かったので、エルサルムVer.がどうなるのか、とても楽しみになってきた。
次回も無事観劇できますように!
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by kotori-7864
| 2007-11-10 23:23
| 演劇